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スポーツにおける戦略を考えてみる・・

今マーケティングの本を読んでいて、「サッカーってマーケティングに成功してるなぁ」って改めて思った。

思いつきで考えたものなので、飛ばし読みして下さい^^ゞ

「泥臭いイメージだったサッカー(Jリーグ)は、開幕戦にあったようなきらびやかな演出でサッカー人気が上昇した」
というのは間違い。

演出によってサッカーに対する関心は広がったけど、それはスポーツの持つ本質とはかけ離れたものでしかなく、それだけではサッカーの本質は伝えることができない。そこに「ドーハの悲劇」が加わって「関心+スポーツの持つドラマ性=サッカーの人気」に繋がったんだと思う。

今まで競合していた(シェアNO.1だった)野球が長く続きすぎて、人はそれに代わるものを求めていたのも一因。そこに「ワールドカップ予選」っていう武器をつかってスポーツの持つ「ドラマ性」を伝えることで、日本にサッカー人口を増やすことができた。

ここまでは(アメリカにいけなかったことも含めて)成功だったと思う。

でも、そこでの失敗はJリーグに過剰な人気が出てしまったこと。
そして、その人気を支えていた「人のニーズ」を見抜けなかったこと。

Jリーグバブルでサッカーを見ていた人はスポーツの本質を知っていたのではなく、「今、流行のサッカーに関心のある(流行に乗り遅れていない)自分を演出するための手段としてサッカーを見ていた」っていうことに気づかなかった。そして多くのクラブは、収入を長期的な投資として利用することができず、人件費に費用を掛けすぎてしまった。
周りにある鎧(イメージ)で観に来ているお客に気づかずに、本質を観客に伝える努力をしてこなかった。

川淵キャプテンは先見性を持って、このブームの一過性を見抜いていたけど、それを止めることが出来なくて、チームは解散・合併してしまった。でもまずは最初の結果を残すことは出来た(フランスワールドカップ出場)

しかし、このままで終わってしまうと、それは野球と同じ失敗を歩むことになる。

次のステップとしてサッカー協会は「スポーツのドラマ性」や「選手の人間ドラマ」といったゲームや選手に左右される一過性のニーズで人を惹きつけるのではなく、スポーツへの参加によって自己実現(人のつながりや生き甲斐)を図ることによって、永続的なニーズを提供できるような戦略を進めている。

まとめると・・

1・サッカー協会の目的 = サッカーの普及
  
2.そのための戦略

ステップ1 今までのスポーツにないような華やかさによるイメージアップ(Attention)
      キーワード「Jリーグ」   

ステップ2 試合(または選手)のドラマ性を伝えることによる観客の増加(interest)
      キーワード「日本代表」

ステップ3 サッカーによる、人の自己実現を図る(desire)
      キーワード「地域密着」

今、ステップ2からステップ3に向かってきている

なんで人はスポーツを観るのか?
人はスポーツに何を求めているのか?

求めるものは日々変わってきている。

今の人間ドラマや、試合のドラマ性をウリにしているテレビ中継に嫌気がさしてきた人が出てきている。
だた、まだまだスポーツに「かっこよさ」や「人間ドラマ」を求めている人が多いことも事実。

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2・スポーツ見聞録」カテゴリの記事

コメント

ネット環境がない生活は正直厳しい。久しぶりに拝見。

FC東京の件、やはりというか、自分の表現不足でまだ企画にはなりませんでした。協力してくれたのに、ごめんなさいね。
飛田給の商店街との絡みで「これからは参加型のスポーツにしていくことがクラブと地域住民にとって課題」と語ったのだけれども、参加型のスポーツ、すなーち、あなたが言う、ステップ3の段階へ進むのは、まだまだ先なのかと思ってしまいました。

商店街の中でも、実際スタジアムに行った人と、そうでない人との間の「町おこしにサッカーを」「FC東京は俺たちのチームだ」という意識の違いは明らか。
実際観に行くことで、チームへの親近感なんてのは桁違いに違ってくるのです。
それは今回の取材で明らかに言えるのではないのかな、と思いました。
だから、今後の課題は、クラブ側からの商店街主たちへの、サッカーに参加できるような、いわゆる「社会貢献」活動はもっと必要だし、逆に商店街主たちも、参加しようとしてみる能動的な態度も必要なのではないかと思うわけです。この双方向に動きが出てきたら、より地域密着は進行するわけで。

ただ、問題は多いと思うんです。特に商店街主(地域の人々)。
よは、観客を少しでも自分の店のお客さんにしたいから、試合を観に行こうにも、試合当日は店を空けられない。だから行けない。
「サッカー=町おこし・生活がかかっている」であって、「サッカー=幸せ・生活の一部」、とはなり得ていない状況なのではないかと。
さらに言えば、観に行くのも行かないのも、正直個人の自由。どうやってスタジアムに足を運ばせるのかが大きな鍵になると思います。そこに大きな壁があるんですね。
でも、さっきも言ったけれど、一回観に行けば考え方が変わる人も多いのは事実。だから、まずは観に行かせる事が第一かと。
こんな感じです。

あと、「スポーツのドラマ性」について。
最近、少し考え方が変わりました。
今まで、スポーツの文化価値を上げるためには、身近な所にスポーツを浸透させて、いわゆる地域密着型のスポーツクラブやらを浸透させること、すなわちJリーグのような取り組みをクローズアップさせていくのがいいのかなと漠然と思ってました。そもそも「文化価値」自体が曖昧な表現だから、漠然としか考えていなかったのですが。確かにそうといえばそうなのかと。
しかし、最近は、スポーツ自体の文化価値を上げるためには、よりそのスポーツのドラマ性や、そこにいる人間に肉薄して、それらをリアルに表現して伝えることがもっと必要で、それが結果的にスポーツの文化価値を高めることにつながっていくのではないのかと思うようにもなりました。はっきりしたことは言えないけれども。
スポーツ自体のもつドラマ性や、そこにいる人間ドラマこそが“キモ”なのかと。
だから、伝えていかなければならないと。
申し訳ない、職業柄かもしれません。保身ですかね?

整理のついていない頭で思いつきで書いたので、散漫な文章になりましたが、こんな感じです。
そんなわけで、頑張ります。

投稿: ライオン | 2004/04/17 午後 12時09分

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